NISAの基本

NISAのデメリットは?
始める前に知っておきたい7つの注意点

NISAの紹介は、いいことばかりが目立ちます。でも始める前に知っておくべきデメリットや注意点も、ちゃんとあります。金融機関では強調されにくい部分こそ、先に。正直に、7つ挙げます。

NISAの基本読了 約7分最終更新:2026年7月
先に結論

最大のデメリットは元本保証がないこと。加えて、損をしても損益通算・繰越控除が使えない、非課税の恩恵は利益が出て初めて、短期売買に不向き、といった制度上の注意があります。ただし、どれも「性質」を知っていれば付き合えるもの。知った上で、自分で選ぶための記事です。

① 元本保証がない(これが最大のデメリット)

NISA口座で買うのは投資信託や株式なので、値下がりすれば資産は減ります。預金とはまったく別物です。「NISA=安全」と聞こえる紹介もありますが、安全なのは「税金の面で優遇される」という意味であって、投資のリスクは1ミリも消えていません。ここを曖昧にしたまま始めると、最初の下落で心が折れます。

② 損をしても、税金上の「救済」が使えない

通常の課税口座では、損失が出た場合に他の利益と相殺する「損益通算」や、損失を翌年以降に持ち越す「繰越控除」という仕組みが使えます。NISA口座の損失はこの両方が使えません。NISAの損は、税金の世界では「なかったこと」になる——利益が非課税である代わりに、損失も救済されない。これは制度上はっきりしたデメリットです。

③ 非課税のメリットは「利益が出て初めて」生まれる

NISAの魅力は利益への税金(約20%)がゼロになること。裏を返せば、利益が出なければ何のメリットもありません。「NISAだからお得」なのではなく、「利益が出たときにお得」。この順番は誤解されがちです。

④ 短期売買には向かない設計

NISAの枠は、売却してもすぐには戻りません。復活するのは翌年、しかも買った時の金額ベースです。頻繁に売り買いすると非課税の枠をどんどん消費してしまう——制度そのものが「長期でじっくり」向けに設計されています。短期トレードがしたい人には不向きです。

⑤ 選べる商品に制限がある

特につみたて投資枠は、国の基準を満たした投資信託だけが対象。個別株や一部の商品は買えません。もっとも、これは初心者にとっては「選択肢が絞られていて選びやすい」という利点の裏返しでもあります。

⑥ 「いつでも引き出せる」が、油断にもなる

これは制度ではなく心理面のデメリットです。iDeCoと違って強制力がないぶん、下落が怖くなって途中でやめる・使ってしまうことが簡単にできてしまう。長期投資の最大の敵は相場ではなく自分、という言葉がありますが、NISAの自由さはその敵に付け入る隙を与えます。

⑦ 元本割れの期間に、耐える必要がある

長期・分散でも、短い期間で見れば元本割れは普通に起きます。私自身、始めて2か月目はほぼ横ばい、そして半年目には歴代5位と言われた急落も経験しました。「いつか戻るとしても、マイナスの画面を何か月も見続けられるか」——これは事前に想像しておく価値があります。

じゃあ、どう付き合うか

ここまでのデメリットは、実はすべて「性質」であって「欠陥」ではありません。元本保証がないから長期・分散で時間を味方につける。損益通算がないから余裕資金でやる。短期に向かないから最初から長期のつもりで。——つまり処方箋は昔から同じで、生活防衛資金を先に確保して、なくなっても生活が揺れない額で、長く続けることです。デメリットを知った上でなら、NISAは20代にとって有力な選択肢だと私は思っています。それでも合わないと感じたら、やらないのも立派な判断です。

この記事に関する、よくある質問

Q.NISAで損をしたら、税金はどうなりますか?
何も起きません。利益に課税されない代わりに、損失も税金の計算上「ないもの」として扱われます。課税口座なら使える損益通算・繰越控除は使えません。
Q.デメリットが多いなら、やらない方がいいですか?
デメリットの多くは「長期・分散・余裕資金」という基本で対処できる性質のものです。とはいえ投資は義務ではありません。性質を知った上で、やる・やらないを自分で決めるのがいちばん健全です。

参照・出典

制度・数値・手数料は変更されることがあります。投資のご判断は、各社・公式の最新情報を必ずご確認ください。

読んでみて「自分は何から始めるタイプだろう?」と思ったら——30秒のスタート診断が、最初の一歩を提案します。
運営者・はる

23歳・社会人1年目。金融の専門家ではなく、実際にNISAで積み立てている当事者として、当時の自分がほしかった情報を、やさしい言葉でまとめています。

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