FANG+(ファングプラス)とは?
たった約10社に集中する、もっとも“攻め”な指数
NASDAQ100よりさらに尖っているのが、この「FANG+(ファングプラス)」。米国を代表する超有名テック企業たった約10社だけに集中投資する、いわば"超・攻め"の指数です。私も一部だけ持っています。ただ、これは初心者の土台にするものでは決してありません。その理由を、おいしい部分とこわい部分の両方から、正直に説明します。
FANG+は約10社だけに集中する、非常に値動きの大きい指数です。過去は大きく伸びた一方、集中しているぶん下落も激しくなります。コストもインデックスの中では高め。土台にするのではなく、リスクを完全に理解した人が"ごく一部"で持つくらいの距離感が無難です。
FANG+とは? 「選ばれし約10社」
FANG+は、「NYSE FANG+指数」に連動する指数です。もとになった「FANG」は、Facebook(現Meta)・Amazon・Netflix・Google(Alphabet)の4社の頭文字。そこに「+(プラス)」として、Apple・NVIDIA・テスラなどを加えた、米国の超有名テック企業 約10社で構成されているので「ファングプラス」と呼ばれます。
特徴的なのは、約10社にほぼ均等な割合で投資すること(構成銘柄は定期的に見直されます)。S&P500が約500社、NASDAQ100が約100社なのに対して、FANG+はたった約10社。つまり、いま世界をリードする巨大テックだけを、ぎゅっと濃縮したような指数です。とても尖っている、と言えます。
NASDAQ100とどう違う?
同じ"ハイテク寄り"でも、集中度がまるで違います。NASDAQ100が「ハイテク中心の100社」なら、FANG+は「選ばれし約10社」。絞り込むほど、当たれば大きいが、外れたときの揺れも大きくなります。FANG+はNASDAQ100の、さらに一歩リスクを取った先にある選択肢、というイメージです。
いいところと、こわいところ
いいところ
- 世界をリードする巨大テックだけに凝縮
- 過去の上昇はS&P500を大きく上回った時期も
- 1本で有名企業にまとめて投資できる手軽さ
こわいところ
- 約10社だけ=1社の不調が全体に大きく響く
- 値動きが極端で、下落もとても深くなりやすい
- 信託報酬が年0.7%台と、インデックスでは高め
いちばん大事なこと:FANG+は「分散」がとても効きにくい指数です。約10社しかないので、そのうち数社がつまずくだけで、全体が大きく下がります。オルカン(約3,000社)やNASDAQ100(約100社)と比べても、揺れ方は段違い。これ1本に集中させるのは、初心者には特におすすめできません。
連動する投信の例
NISAで買えるFANG+連動の投信としては、「iFreeNEXT FANG+インデックス」(大和アセットマネジメント)がよく知られています(一例です。つみたて投資枠・成長投資枠の両方に対応)。信託報酬は年0.7%台で、オルカンやS&P500(年0.1%未満)はもちろん、NASDAQ100(年0.2〜0.5%程度)と比べても高めです。長く持つほどコスト差は効いてくるので、購入前に最新の費用を公式情報で必ず確認してください。
どう付き合うのがいい?
考え方はNASDAQ100と同じ「コア・サテライト」ですが、FANG+は集中度がさらに高いぶん、サテライト(攻め)の中でも、より小さくが基本です。土台(コア)はオルカンやS&P500でどっしり構え、FANG+はあくまで"スパイス"程度。メインに据えるのは、初心者には特に危険だと考えてください。
判断の目安はシンプルです。「もしこれが半分になっても、売らずに積立を続けられるか?」——その覚悟が持てる金額の範囲だけにとどめる。少しでも不安なら、無理に持たなくてまったく問題ありません。土台のインデックスだけでも、20代の長期投資としては十分に強力です。
イメージ:あくまで“ごく一部”
位置づけのイメージです(一例で、正解ではありません)。FANG+は、サテライトの中でもさらに小さく。
正直に書くと、私もごく一部だけFANG+を持っています。世界を動かしている巨大テックがこの先どうなるかを、自分も少しだけ一緒に乗ってみたい——そんな"楽しみ"の気持ちが大きいです。
ただ、これは完全に余力の範囲で、「半分になっても泣かない」と決めた金額だけ。土台は世界に分散したインデックスのままです。だからこれは誰かにすすめるものではなく、リスクを承知のうえで自分が選んでいるもの。同じようにするかは、こわい部分まで理解したうえで、あなた自身が決めてください。
読むときの注意
- 特定商品の推奨ではありません。商品名は一例です。FANG+は約10社への集中投資で、値動き(リスク)が特に大きい指数です。
- 過去の成績は将来を保証しません。過去に大きく伸びたからといって、今後も同じとは限りません。反動も大きくなりえます。
- 数字は最新を確認。構成銘柄やコストは変わります。投資前に各商品の公式情報をご確認のうえ、ご自身の判断で。
その前に、土台を固めよう
"攻め"を考えるのは、広く分散した土台ができてからでも遅くありません。