銘柄選びの考え方

「オルカンだけでいい」は本当?
S&P500と両方持つべきか、正直に整理

「結局、オルカンだけでいいのでは?」——NISA界隈の永遠の論点です。どちらの言い分にも理があるので、両方の主張と、意外と知られていない「重複」の事実を、フラットに並べます。

銘柄選びの考え方読了 約6分最終更新:2026年7月
先に結論

「オルカンだけ」は合理的で、十分成立する戦略です。S&P500を足すのは「分散を増やす」ではなく「約6割重複している米国をさらに厚くする」行為——それを知った上で選ぶなら、どちらも正解。最初の時期は銘柄の組み合わせより続けることと積立額の方が結果を左右します。

「オルカンだけでいい」派の言い分

まず、この主張はかなり合理的です。オルカン(全世界株式)は1本で世界中に分散され、国ごとの比率は市場に合わせて自動で調整されます。米国が強ければ米国の比率が勝手に増え、他が伸びればそちらへ。つまり「どの国が勝つか」を自分で当てる必要がない。加えて迷わなくていい——銘柄選びに使う時間と心のエネルギーがゼロになるのは、続けるうえで想像以上に効きます。

「組み合わせたい」派の言い分

一方で、S&P500などを足したい人の理由もさまざまです。「米国の成長にもっと厚く張りたい」「1本だけだと寂しい、少し自分で調整している納得感がほしい」「サテライトで学びたい」。理屈だけでなく、納得感や楽しさも、続ける力になるのは事実です。

知っておきたい「重複」の話

ここは正直に。オルカンの中身は約6割が米国株で、S&P500を足すことは実質「米国をさらに厚くする」のと同じ行為です。「分散が増える」わけではありません。2本持つと安心感は増えますが、中身はかなり重なっている——これを知らずに「両方買えばもっと安全」と考えるのは誤解です。逆に、知った上で「米国厚めにしたい」と選ぶなら、それは立派な方針です。

私の場合(推奨ではなく、いち事例として)

私は両方持っています(1月の記録)。半年運用して感じるのは、この2本の差は今のところ誤差の範囲で、実際の違いは「値動き」より「心の納得感」にあるということ。正直、どちらか1本でも結果はほぼ変わらなかったと思います。それでも後悔していないのは、自分で選んだ配分だからです。

迷ったら、こう考える

手間と迷いを減らしたいなら、オルカンだけで十分成立します。物足りなくなったら、あとから足せばいい。逆に、調べて調整すること自体が楽しい人は、コアを保ったまま組み合わせても。そして身も蓋もない事実をひとつ——始めたばかりの時期は、銘柄の組み合わせより「続けること」と「積立額」の方がはるかに結果を左右します。この論点で何週間も止まるくらいなら、どちらでもいいから始めて、走りながら考える方が合理的です。

この記事に関する、よくある質問

Q.オルカンとS&P500、両方買うのは無駄ですか?
無駄ではありませんが、中身の約6割が重なっていることは知っておくべきです。両方買う=米国厚めの配分にする、と理解した上でなら、選択肢のひとつです。
Q.あとから「オルカンだけ」に変えられますか?
毎月の積立設定はいつでも変更できます。すでに買った分を売るかどうかは、非課税枠の消費(枠の復活は翌年)も踏まえて、慌てず考えれば大丈夫です。

参照・出典

制度・数値・手数料は変更されることがあります。投資のご判断は、各社・公式の最新情報を必ずご確認ください。

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運営者・はる

23歳・社会人1年目。金融の専門家ではなく、実際にNISAで積み立てている当事者として、当時の自分がほしかった情報を、やさしい言葉でまとめています。

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